オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6は非常に優秀な高倍率ズームです。
かなりコンパクトボディにも関わらず、倍率10.7倍の高倍率を誇るレンズです。このレンズさえあれば、一般的によく使われる画角を広角から望遠までまんべんなくカバーできます。
一般にズーム倍率が大きくなると画質が悪くなる傾向が強いのですが、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mmは全領域で安定した画質を誇っています。低倍率の14-42などよりもむしろ画質がいいのではないかという評価もあるくらいです。
また、オートフォーカスも優秀で高速で静かなAFです。
オリンパスボディをお使いで、レンズ交換なしで一本ですべてすませてしまいたい方の万能レンズです。
■レンズ構成=11群15枚
■最短撮影距離=0.5m
■最大撮影倍率=0.24x(35mm判換算:0.48x)
■フィルター径=φ58mm
■大きさ(最大径×全長)=φ63.5mm×83mm
■質量=280g
■付属品=なし
・ズーム全域で解像力の高い描写力。
・高倍率レンズにしてはかなりコンパクト。(280g)
・高倍率ズームにありがちな歪曲収差(写真のゆがみ)をほとんど感じないレベル。
・AF(オートフォーカス)が高速で静か。
・高倍率でAFが静かなので動画にも便利。
・静止画でもこれ一本あるとほとんどの用途に使える。
・前玉が回転しないのでC-PLフィルターが使いやすい。
・レンズ内手振れ補正が付いていないので、ボディ内手振れ補正のないパナソニックボディの場合は注意。
・広角端14㎜の絞り解放では周辺減光がある。
・F8まで絞れば周辺減光はなくなる。
・ズーム中間域で色収差がでる。
・VS パナソニックLUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8
比較対象になるのはパナソニックLUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8です。
パナソニックの方も高倍率ながら、描写に定評のあるレンズです。色んな比較を見るとパナソニックの方が全体的な描写は多少よいようです。ただ、詳細に見比べてみればというレベルなので、普段使いでは差は感じないでしょう。
持ち運びという面で、オリンパスレンズの方が大幅に軽いので、すべての方にこちらをオススメしたいところですが、オリンパス14-140㎜にはレンズ内の手振れ補正が搭載されていません。
もし、ボディ内手振れ補正のないパナソニックボディでオリンパス14-150㎜を使用するのであれば換算300㎜を手振れ補正なしで使わなければならず、手振れにかなり気を使う必要があります。
オリンパスボディの場合は、ボディに手振れ補正が搭載されているので、オリンパス14-150mmでも問題ありません。
素直にパナソニックボディの方はLUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8、オリンパスボディの方はM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6とメーカーに合わせたレンズを選択するのがよいでしょう。
動画を撮る方であればオートフォーカスの優秀さや静粛性に優れたパナソニックレンズの方が優秀です。動画専用であればパナソニックをオススメします。両方撮られる方であれば、オリンパスも十分動画性能はありますのでオリンパスでもよいと思います。
・はじめての交換レンズとして
一本で便利なM.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6は、オススメのレンズです。
レンズ交換をしたくないけど望遠ズームも使いたい方、旅行などでレンズを一本ですませたい方もオススメです。
静止画だけでなく、動画のサンプルもありますので、このレンズで動画を撮ろうと思われている方は参考になると思います。
・アサヒカメラ.net 吉田浩章|ライターズ・チョイス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 http://www.asahicamera.net/info/blog/detail.php?idx=139 「オールマイティすぎる頼もしさ」とライターが書かれていますが、まさに様々な使い方の作例がアップされています。