オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 17mmF1.8は軽量コンパクトな標準単焦点レンズです。換算34㎜という画角は、ケータイのカメラがだいたいこの画角となっていることもあり、普段使いに便利です。さらに、f1.8という明るさをのため、ボケを作ったり、暗い場所での撮影にも強いレンズと言えます。
このレンズを推したいのはPENに装着した時のマッチングです。金属外装による高い質感と高品位なフォルムは、まさにPENに装着するために生まれてきたようなレンズと言えます。使いやすい画角とあいまってPENの普段使いに最適な一本といえます。
PENに装着した画像
映りに関していうと、マイクロフォーサーズの最高レベルのレンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0やパナソニックLEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4などと比べると少し劣ると言えます。 とはいえ、価格も違いますし、細かく見てすこし劣るという程度です。標準ズームからの買い替えであれば、十分画質のアップを感じることができる性能は持っています。
■レンズ構成=6群9枚
■最短撮影距離=0.25m
■最大撮影倍率=0.08x(35mm判換算:0.16x)
■フィルター径=φ46mm
■大きさ(最大径×全長)=φ57.5mm×35.5mm
■質量=120g
■フードは付属していない
M.ZUIKO DIGITAL 17mmF1.8には、スナップ撮影をより軽快に楽しめる「スナップショットフォーカス機構」が搭載されています。
フォーカスリングを手前にスライドすると、レンズ鏡筒に刻まれた距離目盛があらわれ、フォーカス位置がその距離目盛の位置に移動します。この機構により、手前から背景までピントの合ったパンフォーカス撮影や、目測による撮影が瞬時に可能となります。
・描写は絞り開放からとてもクリア
・絞りを絞っても表現力はあまり変わらない
・表現はカリカリというよりも柔らかい雰囲気
・ボケ味は広角レンズにしては十分良好
・AFは静かで早い。
・スナップショットフォーカス機構が快適
・付けっぱなし用の格好いいレンズが欲しいならこれで決まり
・周辺部で倍率色収差が状況によっては目に付く場合もある。
・画質にとことんこだわらなければ、特に目立った欠点もなく優等生的なレンズ
なんといっても悩むのは20㎜F1.7との比較です。
20㎜F1.7はかなり評判の高いレンズで、当サイトでもかなりおすすめしているのですが、17㎜f1.8のデザイン性も捨てがたいです。解像力とボケの作りやすさでみると20㎜F1.7が圧勝、ぼけを作ったときの美しさは 17mmF1.8の勝ちになると思います。
どちらもマイクロフォーサーズの魅力をいかんなく発揮できるレンズだと思うので、あとは画質重視かトータルバランス重視かといった好みになるでしょうか。
・VS M.ZUIKO DIGITAL 17mmF2.8
同じ画角のオリンパスの単焦点レンズです。こちらは17mmF1.8よりも画質が一段下がるので、とにかくコンパクトなレンズが欲しいという場合はf2.8の方の選択になりますが、それ以外は17mmF1.8の選択の方がよいかと思います。
・はじめての交換レンズとして
17mmF1.8ははじめての交換レンズとしてかなりオススメです。
まず、標準ズームとは一段レベルの高い写りに満足するでしょう。さらに解放F1.8を生かしたボケのある写真は表現の幅を広げてくれます。
デザインもよいので付けっぱなしのレンズとしてもオススメです。
詳しくは マイクロフォーサーズの単焦点レンズにNDフィルターは使わない訳にはいかない